100周年記念講演・特別シンポジウム
100周年記念講演
3月30日(土) 9:10 ~ 10:20
青葉山コモンズ
1. 謙虚な社会科学「農業経済学」とともに半世紀
生源寺 眞一(日本農業研究所)
2. 農業の未来と日本の農業経済学
小山 修(国際農林水産業研究センター)
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特別シンポジウム
3月30日(土) 10:50 ~ 15:10
青葉山コモンズ及び環境科学研究科棟
全体テーマ
「農業経済学のこれからのミッション」
座長: 伊藤 房雄(東北大学)・東山 寛(北海道大学)
コメンテーター:中嶋 康博(東京大学)
全体テーマの趣旨:
日本農業経済学会は 1924 年に創設され,2024 年に 100 周年を迎える。 これまでの記念大会では,例えば,70 周年記念大会では,「農業経済学会発足のころ」と題する近藤康雄先生の記念講演とともに「日本農業・農政の将来展望」と題する大会テーマのもとで討論が行われ,また 90 周年記念大会では,「比較農業論のすすめ」と題する原洋之介先生の記念講演のほか「農業経済学の分析力: 日本農業の品質競争力を問う」と題する大会テーマのもとで討論が行われるとともに「創立 90 周年を迎え て存亡の岐路に立つ日本農業経済学会」と題する特別シンポジウムが開催された。
100 周年記念大会では,これらの過去の記念大会の成果を踏まえつつ,とりわけ今後の日本農業経済学会 を担う若手・中堅研究者たちが,農業経済学が果たしてきた役割,あるいは果たしている役割,そして今後 求められる役割について確認し,議論に参画できるようなテーマとして,「農業経済学のこれからのミッシ ョン」を掲げることにした。この大会テーマのもとで,1国際,2政策,3歴史,4教育の観点から,4 つ の特別シンポジウムを設定し,「農業経済学のこれからのミッション」を念頭におきながら議論をしていた だく。そして,総合討論において,各特別シンポジウムで導き出された農業経済学のミッションなどの内容 を会員全体で共有することによって,今後の日本農業経済学会の展望やビジョンを会員全体で確認することとしたい。
シンポジウムI
(午前)10:50 ~ 12:30
(I・IIはパラレルに開催します)
テーマ
「国際的潮流から農業経済学のミッションを考える―持続可能な社会へのトランジションにむけて―」
座長: 関根 佳恵(愛知学院大学)・中野 優子(筑波大学)
コメンテーター: 黒崎 卓(一橋大学)
第1報告
フードセキュリティの国際的潮流から学ぶ―顕在化するリスク・不確実性―
小泉 達治(農林水産政策研究所)
第2報告
環境・気候変動分野の国際的潮流から学ぶ―農業・農村の持続可能性とエネルギー問題―
重藤 さわ子(事業構想大学院大学)
第3報告
開発分野の国際的潮流から学ぶ―実験手法の発展と課題―
高篠 仁奈(立命館大学)
シンポジウムII
(午前)10:50 ~ 12:30
(I・IIはパラレルに開催します)
テーマ
「政策研究のあり方を考える」
座長: 小嶋 大造(東京大学)
コメンテーター: 萩原 英樹(農林水産省)
第1報告
政策研究のリサーチデザイン―定性的な実証研究の意義と方法を中心に―
作山 巧(明治大学)
第2報告
農業政策に関するエビデンスの供給と需要
川崎 賢太郎(東京大学)
第3報告
諸外国の農業政策研究機関における研究課題と新たな研究手法の展開
佐々木 宏樹(農林水産政策研究所)
第4報告
「日本農業を動かすもの」と農業政策―米政策を中心として―
西川 邦夫(茨城大学)
シンポジウムIII
13:30 ~ 15:10
(III・IVはパラレルに開催します)
テーマ
「歴史から農業経済学を照射し未来を展望する」
座長: 伊藤 淳史(京都大学)
コメンテーター: 野本 京子(東京外国語大学)
第1報告
「みどりの食料システム」と 農業経済学/農業史のミッション
小島 庸平(東京大学)
第2報告
農業経済学のポテンシャル―歴史から考える―
藤原 辰史(京都大学)
第3報告
花卉の栽培と消費の近現代史―社会と家族の変容に関する一考察―
湯澤 規子(法政大学)
シンポジウムIV
13:30 ~ 15:10
(III・IVはパラレルに開催します)
テーマ
「農業経済学教育のこれからを考える」
座長: 清原 昭子(福山市立大学)・氏家清和(筑波大学)
コメンテーター: 松田 敏信(鳥取大学)・中塚 雅也(神戸大学)
第1報告
新しい食・農学分野における農業経済学の役割
小山 良太(福島大学)
第2報告
大学の国際化に向けた農業経済学教育
川島 滋和(宮城大学)
第3報告
農業経済学に求められる統計リテラシー
中谷 朋昭(東京大学)